ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズによるコンタクトセンター(顧客対応)向けクラウドサービスの米ファイブ9の買収について、両社は30日、これを破棄することで合意したと発表した。この買収を巡っては、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が約1週間前、ズームと中国の関係に起因する国家安全保障上のリスクの可能性について、米司法省が主導する委員会が調査していると報じた。買収合意について、ファイブ9の株主から十分な支持が得られなかったという。ただ、両社は買収提案前と同様に協力関係を継続し、ファイブ9は独立した上場企業として運営される予定。