新型コロナウイルス禍に絡む物価上昇圧力が総じて和らぎつつある中、一段と幅広いインフレ圧力がこれに代わる存在として台頭してきた。こうした動向を示しているのは、需給の異常な変動を除外し、より長期のインフレ圧力に焦点を当てた一連の代替インフレ指数だ。これらの代替インフレ指数は「インフレ率は実際には足元の総合消費者物価指数(CPI)やコアCPI指数が示しているほど極端ではないが、確実に上向いていること」を示している。ウェルズ・ファーゴのディレクター兼シニアエコノミストのサラ・ハウス氏はこう指摘する。アトランタ地区連銀のエコノミスト、ブレント・マイヤー氏は「これらすべての指標からは、物価安定から基調インフレの著しい加速へとシフトしていることがうかがわれる」と話す。
米インフレ圧力幅広く、じわり増大
需給の異常な変動を除外した代替インフレ指数も2%超の物価上昇率を示す
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