コロナ時代の酒飲み5原則(4)
「飲み会」でなく「飲み」に行く

 飲むときに何らかの「会」を作って集まるのは楽しい。誰かの「誕生会」でもいいし、特定のメンバーが決まった趣旨で定期的に集まる「○○の会」的なものも味わい深い。呼ばれたことがないが「桜を見る会」に付随する飲み会は、さぞ楽しいものだったのだろう。

 しかし、2人の場合もあり得るが、「会」となるとどうしても人数が増えがちだ。「話のために飲む」ことになりがちな「飲み会」は、クラスターにつながりやすいし、場合によってはお店にも迷惑が掛かる。

 しばらくの間、外で飲む機会のスタンダードは、「飲み会」ではなく1人ないし2人単位を原則として、お酒を飲むことを主目的に行動する「飲み」(「飲」に発音上の強調)だと心得ておきたい。

 もちろん、「飲み」の機会は、多様なものが多数あるといい。

コロナ時代の酒飲み5原則(5)
家飲み・オフィス飲み・オンライン飲みを併用する

「外のお店で飲むのは楽しい!」。昨年来のコロナの状況下で、一時的に規制が緩和された時に多くの人がそう感じただろう。しかし、メンバー的にも時間的にも、外のお店でのびのび飲もうとするとお店や他のお客さんに迷惑が掛かる可能性がある。しかも当面、飲食店でのアルコール類の提供には(厳しすぎる)時間制限がある。不自由だ。

 この問題の部分的な解決策が、家飲み、オフィス飲み、オンライン飲みだ。

 自宅にいて1人で飲むお酒はさすがにいまのところ、質・量・時間に制限がない。そして、外で飲むよりも驚くほど(!)安い。特に、値の張るお酒は家で飲むと経済的だ。

 また、自分の家に友人や同僚などを呼ぶことができる(羨ましい)条件をお持ちの人なら、集まっての「家飲み」(家族に負担をかけるかもしれないが)は素晴らしく経済的だ。

 オフィスの会議スペースなどで、感染症対策を十分に考慮して適当な人数で行う「オフィス飲み」は、自由度と経済性の点に長所がある。出前を取ったり、弁当を調達したりして、用意したお酒を飲むと、時間を気にせずに飲むことができて具合がいい。ワクチン接種済み同士でじっくり飲むにはなかなかいい。お勧めである。