・乾物(切り干し大根、カットわかめ、麩など)
 乾物の中でもおすすめは、切り干し大根、カットわかめ、お麩です。切り干し大根は水で戻して、水気をよく切ればそのまま食べられるので、サラダのようなシャキシャキ食感が食べたい時に重宝します。カットわかめは汁物に入れたり、カップ麺に入れればかさましもできて、食物繊維も一緒にとれるので、血糖値の急上昇を抑えてくれます。

 また、お麩は離乳食にも使われるほど消化が良く、植物性のタンパク質がとれる食材です。高タンパクで低カロリー、さらにはミネラルも豊富なので、汁物に入れたり戻して卵と炒めたりすれば、立派なおかずにもなります。

・缶詰
 焼き鳥缶やサバの水煮缶などは、開けてすぐ食べられるので重宝します。体調がすぐれない時でもタンパク質はしっかりとってほしいので、食欲があるときは肉や魚からタンパク質をとれるといいですね。缶詰は保存がきくように味付けの濃いものも多くあります。味の濃いものは内臓に負担をかけるので、体調がすぐれないときは控えめにしましょう。

ローリングストックを心がけよう!

 ローリングストックとは、災害時にも使える食品を日常食として食べながら、消費→補充→備蓄を繰り返していくことを言います。日頃からこうした食材に慣れておくことで、いざという時も安心して食事がとれますし、慌てずに済みます。コロナ禍にかかわらず、あらゆる災害時の備えとしてもローリングストックはおすすめの方法です。缶詰やレトルト食品はたくさんの種類があるので、お気に入りを見つけて備蓄しておけば、体調に不安があっても食事で少し安心できるのではないでしょうか。

 自宅療養中は、コロナという未知のウイルスへの恐怖、誰とも会えず外出できないという孤立感とも闘わなくてはなりません。せめて食事だけは、これがあれば大丈夫というものを準備しておいて、心の緊張をほぐしてあげましょう。


参考
厚生労働省HP
災害時に備えた食品ストックガイド