衛生パスのQRコードは紙で持ち歩くこともできますが、フランス政府の新型コロナ対策アプリ「TousAntiCovid」をスマホに入れ、デジタルパスとして携行するのが便利です。
衛生パスは、フランスへ来る外国人観光客も申請できます(後述)。外国人観光客の場合は、「ワクチン接種証明」と「陰性証明」の衛生パスのみ取得可能です(「治癒証明」については申請できません)。
「ワクチン接種証明」とは、ヨーロッパ医薬品庁により承認されたワクチン、または同等のワクチン接種を完了し、接種後に定められた期間が経過した後に証明として使えるものです。1回接種型のワクチン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の場合は、接種後から4週間以上、2回接種型のワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の場合は、2回目の接種後7日以上、新型コロナ感染からの回復者は1回のみ接種で、その接種後から7日以上空くと、証明として有効となります。
「陰性証明」とは、PCR検査または抗原検査による、新型コロナウイルス感染が陰性であるという証明です。検査を受け結果が分かるとQRコードが発行されます。検査から72時間以内のものが有効です。
どの場面で衛生パスが必要なのか
観光で訪れた時に、衛生パスが必要になるのは次のような施設です。
バーやレストランとそのテラス席、TGVや夜行列車、地域間をつなぐ長距離バス、国内線航空便、サーカス、演劇会場、スポーツ・文化イベント会場、講演会場、セミナー、見本市会場、動物園や遊園地を含む屋外施設、スタジアム、スポーツ施設、プール、ジム、大型カジノ、遊戯・ボーリング施設、屋外フェスティバル会場、映画館、劇場、美術館や博物館など、展覧会場、図書館やメディア図書館(大学などの施設を除く)、スポーツ競技会場、公共スペースや一般に開放された場所で入場を制限する文化・スポーツ・娯楽・祝祭イベント、宗教行事を行う宗教施設、クルーズ船、ディスコやダンスをするクラブやバー、屋台数が30以上の縁日など。
パリ市内を走る地下鉄やバス、スーパーなどでは衛生パスの提示は必要ありません。