少額短期保険 111社の大乱戦#3Photo:tadamichi/gettyimages

異業種の参入で熾烈な競争が繰り広げられる少額短期保険業界。特集『少額短期保険 111社の大乱戦』(全10回)の#3では、「家財」「生保・医療」「費用・その他」の主要3分野別「保険料」ランキングを一挙公開。三つの分野で上位に食い込む総合力トップは、銀行再編で注目を集める、あのインターネット金融大手だった。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

全111社を主要分野別に分類
保険料収入ランキングを作成

 幕を開けた少額短期保険111社の大乱戦。果たして、今の序列はどうなっているのだろうか。

 ダイヤモンド編集部では、少短に登録している全111業者について、決算公告やディスクロージャー資料を基に、2018年度から20年度の3期分、業績数値6指標をまとめた。

(本特集#1『本邦初!少額短期保険111社の「3期分業績・全6指標」大公開、業界序列が判明』参照)

 全111業者を「家財」「生保・医療」「費用・その他」「ペット」の四つの保険分野に分類。今回、「家財」と「生保・医療」「費用・その他」の3分野において、それぞれ「保険料収入が高い会社ランキング」を作成した(ペット保険については、本特集#6『ペット保険17社の大乱戦にあいおいが「価格破壊」で殴り込み、少短vs損保の全貌』参照)。

 各種ランキングは次ページ以降に掲載しているが、その前に留意していただきたいことがある。

 全111業者の中には、複数の分野の保険商品を販売している業者があるが、多くの業者は保険分野別の保険料(元受正味保険料+解約返戻金等)を公開していない。そのため、主要な保険分野に基づいて4分野のどれかに分類した。

 故に、複数の分野の商品を販売している業者は、保険料収入に主要分野以外の分野の保険料も含まれている。

 例えば、「家財」と「生保・医療」の両分野の保険を販売しており、主要分野が「家財」である業者があった場合は、「家財」のランキングに記載されるが、表示されている保険料収入には「生保・医療」の保険料も含まれているといった具合だ。

 では早速、次ページからランキングを見ていこう。