少額短期保険 111社の大乱戦#4Photo:Tramino/gettyimages

自動車保険といえば、対人・対物に車両保険を加えた3点セットが基本だが、車両保険は高額になりがちだ。そうした中、自動車リース大手の子会社として誕生したi-SMAS少額短期保険が、業界の慣習を打ち破る新型の車両保険を投入。特集『少額短期保険 111社の大乱戦』(全10回)の#4では、その中身を深掘りした。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

保険業界にインパクトを与える
i-SMAS少額短期保険の車両保険

 関東財務局管轄での少額短期保険の登録第100号となった、i-SMAS(アイエスマス)少額短期保険。社員数6人、2020年11月に設立されたばかりのほんの小さな保険会社だ。だが、i-SMAS少短が手掛ける保険商品は、保険業界に小さからぬインパクトを与えている。

 i-SMAS少短は、自動車リース大手の住友三井オートサービスのグループ会社。直接の親会社は、保険代理店や車両管理などの事業を手掛けるSMAサポートだ。

 そのi-SMAS少短が販売する保険商品は、リース車両修理費用保険。通称、「リペア保険」と呼ばれている。車両が事故を起こした際の修理費用を補償する費用保険であり、いわゆる車両保険のことだ。

 車両保険といえば一般的な保険だが、なぜ、i-SMAS少短のリペア保険は保険業界にインパクトを与えているのか。次ページ以降で、その詳細を見ていこう。