――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  手に入ることができないものは買えない。7-9月期(第3四半期)の米経済を一言で表すとすればこうだ。  米商務省が28日発表した7-9月期の実質国内総生産(GDP)は前四半期比の年率換算で2%増えた。伸びは4-6月期の6.7%から縮小し、市場予想の2.8%にも届かなかった。統計の詳細に目を向ければ、鈍化の原因は需要の減退ではなく、総じて供給不足であることが明白だ。  個人消費は年率換算で1.6%増にとどまり、4-6月期の12%から急ブレーキがかかった。これは財の購入が9.6%減少したことが主因だ。