電気自動車(EV)メーカー、米テスラ株の一段高を見込むトレーダーがオプション市場に殺到している。Cboeグローバル・マーケッツのデータによると、米上場銘柄のオプション取引で、週初から27日までの間に投じられた金額(オプション料)のうち、半分はテスラに向かった。25日には、テスラのオプション料合計額が同社以外の全銘柄の合計を上回った。取引可能な株式・上場投資信託(ETF)は5000以上に上る。ある指標では、テスラのオプション取引が同社の現物株式を上回った。週初からのテスラのオプション売買高は9000億ドル(約102兆円)余りで、現物株式の約5倍に達した。Cboeとファクトセットの27日までのデータから分かった。これは裏付けとなっている特定銘柄のオプション契約の名目価値を表した額で、株価の変動にともない日々変化する。