今年、デブリック・ヒルという17歳の少年が逮捕された。逮捕容疑は、ギャング同士の争いで車の中から複数の銃器を発砲したことだった。少年は助言や職業訓練が受けられるプログラムにも勧誘された。参加者は講座の修了や就職など、暴力から抜け出すのに役立つ目標を達成すると、最高で月額1000ドル(約11万円)を受け取ることができる。このプログラムは「アドバンス・ピース・フレズノ」と呼ばれ、銃撃事件に関わる可能性が極めて高いと見なされた人物にコミュニティーを提供することで、上昇している殺人率を低下させることを目指している。米連邦捜査局(FBI)のデータによると、昨年の米国の殺人件数は前年から約30%増加。銃暴力の多くに関与した一部の人間に的を絞り、殺人を減らそうとする都市が増えている。2019年に犯罪学者がまとめた報告書によると、カリフォルニア州オークランドでは人口の0.5%が銃撃事件の大部分に関与していた。
銃暴力減らせ 助言と支援金で米若者の更生後押し
支援金が税金から支払われるなどの理由で反対する人も
有料会員限定
あなたにおすすめ