中国当局による締め付けを受け1年足らずで時価総額がおよそ半減したアリババグループ。だがここにきて、投資家の間で「最悪期は脱した」との期待が浮上している。とはいえ、かつて市場の花形だった同社が、再び輝きを取り戻すまでにはまだ時間がかかりそうだ。アリババ株価はちょうど1年前の今頃に過去最高値をつけ、時価総額は8500億ドル(約96兆9000億円)余りに膨らんだ。だがその後程なく、傘下のフィンテック企業アント・グループの大型新規株式公開(IPO)が中止に追い込まれ、アリババ株は長い低迷局面に入った。これに伴い、約4000億ドルの時価総額が消えた。こうした中、中国当局によるハイテク企業への規制は一層強まり、ティー・ロウ・プライス・グループやフィデリティ・インベストメンツといった世界の資産運用大手が相次ぎアリババ株の持ち分を圧縮した。規制当局への提出書類から分かった。
アリババ「どん底」脱出か マー氏欧州訪問も
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