株式会社TOKIOのモットーは、まず、「楽しくやろう」

 株式会社TOKIOで、社長の城島さんを支えるのは、副社長・企画担当の国分太一さんと副社長・広報担当の松岡昌宏さんだ。それぞれの個性や得意分野を生かした「トライアングル」が良いバランスになっていると城島さんは笑顔を浮かべる。株式会社TOKIOの事業コンセプトは「なんでもつくろう!」――会社設立からおよそ半年たった現在の立ち位置を聞いた。

城島 いろいろな企業さんとタッグを組んで協業し、さまざまなお仕事をさせていただくのが当面の目標です。「共につくりあげていく」という「共創」……みんなでつくりあげていく姿勢です。モノづくりもそうですが、未来をつくっていく意識も持っていたいですね。株式会社TOKIOの3人だけだと、非力で、難しいことも多いです。ですから、外部の方々と一緒になることによって、新しいもの、プラスアルファのことがなされていく期待感を持っています。

 タレント業だけではお会いできない人たちと接点ができて、ご挨拶いただいた経営者の方々や会社に勤める皆様に株式会社TOKIOのことを知ってもらうのもありがたいですね。僕個人のことで言えば、たとえば、今回の番組を通じて中小企業庁の方にお会いし、行政の取り組みを知り、勉強させていただき、「次は何が起こるのだろう? どういうことが問題になっていくのだろう?」と考え、関心のアンテナが張られました。出会いというものの大切さを実感しています。

株式会社TOKIO城島茂社長が語る、事業承継と会社にとって大切なこと

 株式会社TOKIOの協業社や現在進行形のプロジェクトを見ると、あらゆる人たちがさまざまな事業に関わり、株式会社TOKIOという組織が無尽蔵に拡大していくことを予感するが……。

城島 国分も松岡も、「(株式会社TOKIOは)そんなにでかい会社にならなくていいよ」という考えだと思います。「少数精鋭で楽しくやろうよ」と。仕事に追われてしまう毎日よりも、株式会社TOKIOは、まず、「楽しくやろう」がモットーです。従業員が倍に増え、さらに倍々に増え、資本金も増やして……というのが、一般的な企業の理想かもしれませんが、僕らは小企業の規模で楽しくやりたい。子供じみたふうに聞こえるかもしれませんが、一方で、「夢はでっかく」です。「TOKIOの会社って、なんか面白いことをやっているよね」と言われる会社でありたい。「次は何をやるの? あ、そんなこともやるんだ!」と思われる会社のひとつでありたいですね。