米フェイスブック(新社名メタ・プラットフォームズ)は数週間以内に顔認識システムを停止することを明らかにした。フェイスブックの人工知能(AI)担当バイスプレジデント、ジェローム・ペセンティ氏は同社ウェブサイトへの投稿で、顔認識機能をオンにしている利用者でも動画・写真コンテンツで自動的に認識されなくなると説明。フェイスブックは10億人を超える人々の顔認識テンプレート(見本)を削除すると述べた。さらに「当局がまだ明確なルールを提供していない中、社会的な懸念の高まりと顔認識を使う利点とをはかりにかける必要がある」と指摘した。顔認識の利便性を長年売り込み、侵略的な技術だとするプライバシー保護派の主張を退けてきたフェイスブックが方針を大きく転換した格好だ。