【グラスゴー】ジョー・バイデン米大統領は3日、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が開催された英国から帰国した。同氏は今回の会合を通じて、中国とロシアが気候変動対策を巡る世界的な総意に反対し、孤立しているという印象を植え付けようとした。  バイデン氏は国内外にレガシー(政治的遺産)を残すため、気候変動対策を巡って国際社会をまとめられるかに賭けている面もある。だが、米国と、英国や欧州連合(EU)などの同盟国はCOP26首脳会合に先立ち、温室効果ガスの排出量が多い中国やロシアなどを説得し、欧米諸国が低すぎると考える排出量削減公約を引き上げさせることはできなかった。