平日のランチで「実験」

 食事を後回しにせず、仕事の合間にもちゃんと栄養補給ができている方に共通しているのは「時間的余裕」ではありません。ポイントは「メリットを自分事として理解している」ということです。いくら規則正しい食生活が大事だと言われても、ただ聞いているだけでは「へえ~」で終わってしまいます。でも、自分の生活に取り入れて、実際に以前より良くなった実感があると、それはメリットになるわけです。ただ、そのためには、自分の体調やコンディションに意識を向ける必要があります。

 まずは、忙しいとついおざなりになりがちなランチで、次のような「実験」をしてみるのもおすすめです。

(1)パソコンから離れて食事を取る
(2)昼休みを最大限取る
(3)食べたいものを食べる

 時短のためにパソコン作業をしながら食べる、もしくは最小限度の時間で食べる、「つなぎになればなんでもいい」とあるもので適当に済ませる、こうした普段の食事と、上記のものを取り入れたときで一体どんな変化があったか、自分を観察していただきたいのです。

 思いきってパソコンから離れたり、時間をかけて食事をしても、終業時間が変わらないどころか、かえってリフレッシュして午後の仕事がはかどることもありますし、食べたいものを食べることで、エネルギッシュに仕事に取り組めることもあるかもしれません。

 もしくは、1日単位で見たら何も変わらないように見えても、週末、いつもよりも疲れがたまっていず、どこか出かける気力と体力が残されていることに気がつくかもしれません。

 いきなり生活を変えようと思うのは大変なもの。自分なりの実験期間だと思って、上記の方法に限らず、食事のパターンを変えてみるのもいいと思います。一般的に良いとされているタイミングで食事をすることがベストではありません。自分にとって「栄養補給」が必要なタイミング(時間)を把握する、そして、そのタイミングにどうしたら取れるかの導線を考えることが大事ですよね。