「在宅勤務をするようになったら、返って
ちゃんとお昼を食べられなくなった」という悩み
「自炊をしないから、せめて出社している時の外食ランチで栄養をとろうと思っていたのに、在宅でそれもできなくなった」
「食事に気を使いたいのに、現実は食事(昼食)を食べる時間さえとれないこともあって自己嫌悪」
「栄養のことを考えているつもりなのに、自分で作るとパスタや丼のような1皿で済むメニューになりがち。頑張って追加するにも、サラダかスープかの二者択一になってしまう。おかずがいろいろ並ぶ、いわゆる“定食っぽいもの”を食べていないな」
在宅勤務が常態化した今、最近はこうした昼食に関するお悩みをよく聞きます。昼食は、働き方と密接に関係している分、「改善したい! けど、できない」ことが多いのも現実です。
でも、昼食を食べずに仕事をするというのは、マラソンにたとえるなら、給水スポットなしで走り続けるようなもの。疲れやすくもなりますし、小腹がすいて午後の間食が増えてしまったり、夕食にドカ食いしてしまったり。逆に、昼食を食べすぎて午後に眠くなってしまうことも……昼食は、午後の生産性に多大なる影響を及ぼすのです。
そこで今回は、「時間はないが昼食をレベルアップしたい」と考えている人向けに、用意して食べて片付けるまでの時間を10分コース、15分コース、20分コースなどに分けてメニューを紹介していきたいと思います。
「最低限」としているのは、やはり、限られた時間で「十分」な栄養をとるのは難しいから。「前夜や朝のうちに仕込みをしておく」「週末作り置きをしておく」といった方法もありますが、それは多くの人にとって、あまり「リアル」ではなくなってしまうかもしれません。でも、だからといって、毎日同じレパートリーの食事をしていては、栄養が不足しがちな上に、偏りも生じてしまいます。そんな不足や偏りを防ぐためのものとして、今回紹介するメニューが皆さんのレパートリーに加わったり、日々の食事のヒントになったりしたらうれしいです。