現在のポケモンGOの人気は
中年層に支えられている

 リリース直後から大ヒットを記録したポケモンGOですが、すでにリリースから5年以上が経過しています。スマホゲームは次々と新タイトルが登場することもあり、リリース直後は高い売り上げを記録しても数カ月から1年程度しか生き残れないタイトルも少なくありません。

 そんな中、ポケモンGOはリリースから変わらず多くのユーザーに支持され続けています。スマホゲームのライフサイクルが短くなっているとされる現在において、驚異的といえるでしょう。

 ポケモンGOは幅広い年齢層に支持されていますが、中でも目立つのが中高年層のユーザーの多さです。

 アプリ分析ツール「AppApe(アップ・エイプ)」によると、2021年6月時点でもっとも高い割合を占めるのが30代女性、次いで40代男性、30代男性、40代女性となっており、30代から40代のユーザーだけで全体の50%を超える結果となっています。さらに50代以上のシニア層の割合も19.9%を占めており、ユーザーの多くが中高年層であることが分かります(日経MJ『「ポケモンGO」公開から5年 ヘビーユーザー4割、巣ごもりでも』21年7月19日付)。

 これらにはどのような理由があるのでしょうか。

始めやすいビッグタイトル
そしてシンプルなゲーム性

 若い世代が中心のスマホゲーム市場において、中高年層を取り込むことができた理由の一つとして、「入り口の大きさ」が挙げられます。リリース直後に社会現象になったほどの話題性と、ポケモンという世代を問わず高い知名度を誇るタイトルであったことから、スマホゲームになじみのない層も始めやすかったのだと考えられます。