――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  今年の冬は、消費者にとっても中央銀行にとっても、エネルギー価格の上昇が懸念材料となっているが、意外なメリットもある。再生可能エネルギー革命の促進がまさにその好例だ。  国際エネルギー機関(IEA)が1日公表した報告書によると、昨年に続き今年(2021年)も風力および太陽光発電所の建設が過去最高を更新する見通しだ。今年の新規導入容量は約290ギガワット(GW)に達するとみられ、これは極めて好調だった2020年実績を3%上回る。この傾向はこの先も続き、2026年まで年平均305GWの新規導入が見込まれている。