上限まで寄付するつもりが……ふるさと納税、いつまで間に合う?

 会社員のFさん(43)は、年初の家計相談で「今年こそふるさと納税をしよう」と話していました。Fさんの寄付金上限額は6万円ほど。一時的に寄付金の支出が増えるものの、翌年の住民税から差し引かれますし、2000円の自己負担で、寄付金の約3割相当の商品が手に入るならお得だと考えていたからです。

 ですが、12月の定期面談で、夏に2万円寄付したきりで、あとは忘れていたことに気が付きました。「あと半月ほどで今年のふるさと納税が終わりますよ」と伝えたところ、途端に焦った様子になってしまいました。ふるさと納税をしなくても損をするわけではありませんが、明らかにお得だと分かっているものを逃すのも悔しい、という焦りでしょう。

 しかし、そう焦る必要もありません。実は、このタイミングで気が付いて年末ギリギリに行うふるさと納税にも、メリットがあるのです。

 まず、その年の年収もある程度分かる時期ですから、寄付の上限額が定めやすくなり、より効率が良くなるのです。また、ふるさと納税サイトのポイントアップキャンペーンが開催されやすいのも、12月。年末の限定品が出ることもあります。12月31日まで手続きができますから、まだまだ楽しめます。

年末年始の注意点

 ただし、12月31日までに申し込みだけではなく、支払いも済ませておくことが必要です(クレジットカード払いなら31日、振り込みだと30日締め切り、など)。また、自治体によっては早期に申し込みを終了とするところもあります。ここが注意すべきポイントです。ですから、ポータルサイトで申し込み、クレジットカードなどすぐに決済できる方法で支払うことができれば、自治体によっては期限ギリギリまで申し込めるのです。

 商品が見つけられなければ、ポイントに交換して、後からゆっくり商品を選ぶということができる自治体もあります。そういったものを利用しても良いでしょう。そして、ワンストップ特例を利用する方は、翌年1月10日までに自治体へ書類の返送が必要となります。少し忙しいですが、忘れずにしておきましょう。もし忘れた場合は、自分で確定申告をすることが必要です。