「2つの習慣」で
論理的な頭に変わる

 論理的でない人の頭の中は、情報が複雑に絡み合ったスパゲティ状態です。この状態では、新しい情報が入ってきても、それまでの記憶とうまく位置づけや関連づけができません。

 こうした状態から抜け出すためには、「番号をつける習慣」の他に、「情報を箇条書きで整理する」習慣を加えましょう。情報を箇条書きにするのと番号をつける習慣は、スパゲティ状態の思考や記憶を整理するために、効果的な第一歩です。

 理想的には、ロジックツリー(ミッシーで情報を階層に分けたもの)の状態まで整理できれば最善です。最低限、大小関係や因果関係が整理された状態であれば、新しい情報が入ってきてもどこに位置づけるかが明確になります。

 自分の頭の中の状態を見直してみましょう。スパゲティ状態、箇条書き状態、ロジックツリー状態……どれに当てはまりますか。「どれかわからない」「意識していない」と言う人はスパゲティ状態の可能性が高いです。これから「番号をつけて箇条書きにする」習慣へと、第一歩を踏み出しましょう。

人間の短期記憶は
「3つ」までなら忘れない

 人間の頭の中には、短期的な記憶をコントロールするワーキングメモリがあります。ワーキングメモリの容量は3つといわれています。同時に来る情報が3つを超えると、容量をオーバーして忘れてしまうのです。「覚えてやるぞ」と意識して決意すれば別ですが、リラックスした状態では同時に3つを超えると忘れてしまうのです。