好調なJR常磐線沿いの大学系列校

 ここからは、総じて好調な大学系列校が多く並ぶJR常磐線沿いを見ていこう。このエリアで一番人気の入試は、20日の専修大松戸(第1回)である。20年は志願者数1470人で実倍率2.35倍、21年は1455人・2.28倍だった。出願締め切りは19日だが、22年も増加傾向にあり、14日時点で男子820人・女子532人の1352人に達している。26日の第2回も同様に782人(男子480人・女子302人)で、男子は2ケタ増の勢いとなっている。

 同じく松戸市にある光英VERITASは、21年に共学化、聖徳大学附属女子から校名変更した。男子にも門戸を広げた効果はてきめんで、20日の第1回は15日時点で301人(男子132人・女子169人)と21年より7割強増の勢いにある。22日の第2回は20年の70人から21年は3倍強の222人に急増、21年は一番志願者の多い入試だったが、それも22年の第1回は超えた。今年、千葉で一番勢いのある学校となっている。麗澤を定年退職してこちらに移った入試担当者の力量に負うところも大きいと思われる。

 1000人を超える人気入試が23日の芝浦工業大学柏(第1回)だ。21年は志願者数1134人で実倍率は2.11倍、20年は1107人・2.23倍だった。22年は13日時点で男子743人・女子307人の合計1050人となっている。18日に出願は締め切られるが、前年より増加しそうな勢いである。

 同じく柏市にある麗澤は、21日の第1回EE(エッセンシャル叡智)コースの志願者が最も多い。20年は534人・3.67倍、21年は533人・3.81倍と高倍率で安定している。入試当日の6時まで出願を受け付けているため確定値ではないが、22年は15日時点で455人となっている。同日行われる第1回AE(アドバンスト叡智コース)にも同じく248人が出願しており、合わせると700人を超える人気ぶりだ。

 20日午後に一般グローバル特待第1回を行なう二松学舎大学附属柏は、20年137人・1.47倍、21年  122人・1.38倍と減少気味に推移しており、22年も弱含みである。光英VERITASに志望者を奪われている様相である。