【ドムドム社長が明かす】絶対に「部下を持たせてはいけない人」の“たった1つの特徴”、能力不足は補えるが…ドムドムフードサービス代表取締役社長の藤﨑忍氏 撮影:今井一詞

長らく赤字で低迷していた「ドムドムハンバーガー」をV字回復させたドムドムフードサービス藤﨑忍社長が考える、中間管理職に必要な能力とは?ジャーナリストの笹井恵里子さんが聞いた。(ドムドムフードサービス代表取締役社長 藤﨑 忍、ジャーナリスト 笹井恵里子)

試験を受けて合格すれば
昇格するが…

 前回、部下のモチベーションを高め、自ら動くチームを作れる上司の話の特徴を述べました。今回は、部下を持たせてはいけない人の特徴を述べましょう。

 といっても「採用の基準」は、基本的にありません。飲食業ですから、第一印象における「清潔感」は大切ですが、深い部分での人の良しあしは見抜けません。逆に短い面接時間に本性を見抜ける人などいるのでしょうか、と思ってしまいます。

 しかも面接を受ける方は「採用されたい」と思って臨まれますから、当然礼儀正しいですよね。ですので弊社では「来る者拒まず」といった面はあるかもしれません。けれども、その方がすぐ辞めてしまったり、人をまとめる立場には向いていないという場合があります。

 例えば「店長」への昇格は長年一つの店舗に勤務をし、一通りの店舗業務ができた人に対して、スーパーバイザー(SV・統括エリアマネージャー)や現場から推薦の声が上がります。本人も「店長になりたい」という意志があれば、皆で店長職に必要なことをレクチャーする。そして店長試験を受けて合格すれば「昇格」になります。

 しかし残念ながら店長にさせないほうがよかったというケースも、正直あります。