数千年に及ぶ迫害の歴史の中を生きてきたユダヤ人が、他民族とは違う独特の教育システムを構築し、教育のプロと呼ばれるまでになったのは、こうした背景があったわけです。
教育のプロであるユダヤ人が重視する、ある「原理原則」とは
さて、ユダヤ人が親から子に教え受け継いでいく独特の教育システムには、大きな特徴があります。
それは「原理原則」です。原理原則とは、「いつ、どこで、誰がやっても、同じ結果が出る」ような法則、システム、ルールのことを指します。
例えば、手に持ったボールをはなせば、そのボールは必ず下に落ちますよね。
これはご存知の通り、万有引力の法則が働いているからで、地球上にいる限り、いつ、どこで、誰がやってもこれと同じ結果になります。
「原理原則」はこの物理法則と同じくらいの強い定義付けのことを指しています。
ユダヤ人はこの「原理原則」をありとあらゆるジャンルで見出し、親から子、子から孫へ継承していきました。
これがユダヤ人の教育方法の根幹です。
そしてユダヤ人の教育方法には数々の教えがあるのですが、核となる教えにはこんな言葉があるようです。
「人生でもらう通信簿には2種類ある。
一つは学校でもらう通信簿。この点数はあまり気にしなくていい。
もう一つの通信簿は、あなたの人生が終わった日、お葬式の時にもらう。
お葬式でもらう通信簿の点数は一生かけて上げていきなさい」
このような話を子供たちにすると、「お葬式にもらう通信簿の点数はどうやって決まるの?」と聞いてきます。
すると親はこう答えます。