2011年
「マスタングGT」― 4.6秒

2011年「マスタングGT」― 4.6秒JIM FETS / CAR AND DRIVER

 412馬力のパワー、390lb-ft(約529Nm)のトルクを備え、性能は4250rpmでピークに達します。0-100km/h加速は4.6秒、ゼロヨンを13.2秒で駆け抜けますが、その際の到達スピードは時速175キロに。いずれもシボレー「カマロSS」と同等の数字を実現したということ。微妙な路面の汚れに影響されない「マスタング」エンジンが誕生したと言えるでしょう。

2013年
「マスタング・ボス302ラグナセカ」― 4.2秒

2013年「マスタング・ボス302ラグナセカ」― 4.2秒PATRICK M. HOEY / CAR AND DRIVER

 この2013年式の「マスタング・ボス302ラグナセカ」のあまりの走りの良さに、「クルマの車両底部に潜りこみ、誰かが純正アクスルを派手な独立式リアサスペンション用セットアップに変更していないか?」と、確認しようかと思ったほどでした(もちろん、不正などはありませんでしたが…)。フォードはドライバーから楽しい時間を無駄に奪うことのないよう、スティックアクスルの微調整などを行ない、細かな改良を重ねていたのです。

2013年
「マスタング・シェルビーGT500」― 3.5秒

2013年「マスタング・ボス302ラグナセカ」― 4.2秒CAR AND DRIVER

 こんなクルマを目にすれば、あれこれ数字に注意が向くのは自然な反応と言えるでしょう。0-100km/h加速は驚きの3.5秒。独特のギア設定を採用し、3速ギアで時速225キロ、1速ギアで高速道路を走ることも可能です。ゼロヨンのタイムについては11.8秒。2速から3速へのレッドラインのシフトチェンジで、リアタイヤの悲鳴が響き渡ります。