BMW「iX」 #1

BMWBMW

 まず目を引くのが、大胆な造形を至る所に散りばめられた個性的なスタイルです。特にフロントまわりは、新しいBMWのデザインを特徴づける大型のキドニーグリルでキャラクターを強調し、BMWラインアップの中で最もスリムなヘッドライトのデザインを採用することで、新しい世代を担う存在であることを主張しています。

 ちなみにエンジンは搭載されていないので、フロントグリルは完全にふさがれているのも「EVらしいポイント」と言えるでしょう。

BMW「iX」 #2

BMWBMW

 全長4953×全幅1967×全高1695mmというボディサイズは、BMW 「X5」とほぼ同等ですが、エアロダイナミクスを追求したディフューザーや21インチの大径ホイールの効果とも相まって、独特とも言える迫力と存在感が演出されています。

 日本の交通環境ではやや大柄な印象を受けますが、無駄なラインを省いてシェイプされたサイドビューの軽快感や躍動感によって、大型SUV特有の鈍重(どんじゅう)さは一切ありません。そのため、BMW車ならではの走りのよさを予感させてくれます。

BMW「iX」 #3

BMWBMW

 電動車の要となるのが、搭載されるモーターとバッテリーユニットです。が「iX」は、前輪と後輪にひとつずつモーターを搭載する4輪駆動モデルとなっています。

 フロントモーターは最高出力190kW/最大トルク365Nm、リヤは最高出力230kW/最大トルク400Nmという出力をそれぞれ発生。システムトータルでは、最高出力385kW/最大トルク765Nmというパワフルな特性を発揮するとのこと。

 バッテリーはリチウムイオンで、電池容量は303Ah。一度の充電で走れる距離は650km(iX xDrive50)に達するので、ロングドライブでも電欠を懸念することもないでしょう。