Z世代(1990年代半ば以降生まれ)はモバイルバンキングのない世界を知らない。それは金融テクノロジー企業にとって、商機と課題を突きつけている。ミレニアル世代は、「ベンモ」のような決済アプリや、「ロビンフッド」や「エイコーンズ」のような投資プラットフォームを受け入れ、現在のような金融テクノロジーの時代を切り開いた。しかし、その次のZ世代はそうしたテクノロジーに浸って育っており、旧世代のように手軽さや目新しさには魅力を感じないだろう。彼らは、大衆向けに設計された製品ではなく、高度にパーソナライズされた体験を求めている。フィンテック企業はこぞって、情報が収集・整理され、パーソナライズされた製品でそうしたニーズを満たそうとしている。例えば、ユーザーに関するデータをリアルタイムに収集し、各ユーザーが自分の金融習慣を他のユーザーと比較できる決済システムなどだ。フィンテック企業はまた、気候変動や社会意識といったZ世代の関心事に照準を合わせ、そうしたニーズに訴求する製品を提供するなど、クリエーティブな方法で売り込みをかけている。
フィンテック革命担うZ世代、金融に何を期待?
パーソナライズや自分の価値観の反映、コミュニティー感を重視
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