日本M&Aセンターホールディングスの三宅卓社長は、一代で同社を圧倒的な業界トップ企業に育て上げた。同社には人材とノウハウが集まるが故に、常に同業他社から人材を引き抜かれるリスクに直面している。特集『沸騰!M&A仲介 カネと罠』(全15回)の#2では、人材・ノウハウ流出や業界の課題、自身の事業承継プランまで、三宅社長に話を聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)
急成長中のfundbookへ大量移籍
人材・ノウハウ流出はどう考えているか
――M&A仲介業界は、新たな会社が増え、人材の流動性が高まっています。急成長中のfundbookには、御社出身の方がたくさんいる。人材やノウハウが流出しているように見えますが、どうお考えですか。
今、業界内で同業他社からたくさん採用している会社は、fundbookくらいじゃないですかね。業界内では異端児です。
例えば、M&Aキャピタルパートナーズやストライク、名南M&A、オンデックは、全くそういうことはしていません。