沸騰!M&A仲介 カネと罠#10Photo by Yoshihisa Wada

上場企業の年収ナンバーワン企業、M&Aキャピタルパートナーズ。直近の開示資料では平均年齢32.2歳で平均年収2688万円だ。特集『沸騰!M&A仲介 カネと罠』(全15回)の#10では、中村悟社長に年収の仕組みや業界の課題、事業戦略について聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

上場企業年収ナンバーワン
変わることのない基本ルールとは

――M&Aキャピタルパートナーズの年収は上場企業ナンバーワンです。御社の特徴でもありますね。

 直近の有価証券報告書では2688.4万円で、断トツでした。僕らの会社は人が資産ですので。

 業界内ではコンサルタント1人当たりの利益も他を圧倒しています。計算してみてください、「利益÷コンサル人数」です。1人当たりの利益が高いから、年収もこういう結果になっているのです。

――御社の給与は、固定給と賞与の関係が1対5でしたね。

 そうです。ベースとなる固定給は、おそらく業界で最も低い。賞与は個人の成績や会社の業績と連動しています。会社の業績が良かったら、社員も大きくもらう。ただ会社の業績が悪かったら、低い水準になる。

 本人が頑張った分、しっかり受け取るということが、創業してからの私たちの基本ルールです。

――銀行や証券会社など、年収が高い業界から転職してくる人もたくさんいるかと思いますが、その人たちの固定給はどうなるのでしょうか。