基本機能を使うだけでもビジネスでの利用価値は高い

 新型コロナウイルス禍によって在宅ワークが増えたとはいえ、職種によっては通勤や外回りが継続、あるいは復活した企業もある。筆者もリモートでの打ち合わせや取材が多くなってはいるが、やはり現地に赴かないと対応できない作業や仕事もある。

 そういう時に、Apple Watchの標準機能だけでもかなり使いでがある。(今では利用頻度は低いものの)通話機能に始まり、音声認識も使えるメッセージング機能、他のアップルデバイスとも音声データが共有されるボイスメモあたりは基本中の基本だが、より頻繁に利用するのはタイマーやリマインダー機能だ。いずれもバイブレーションによる通知ができるので、プレゼンテーション内での時間配分や、打ち合わせ中に次の移動のためのタイミングの確認を、流れを止めずに行える。

 また、もし機密書類などを持ち運ぶようなことがあれば、AirTagも同梱しておくことで、手元から離れても、すぐにApple Watchに通知が来るため、忘れ物や盗難対策にもなる。

 ちなみに、筆者は以前、iPhoneを自宅に置いたまま出張に出てしまったことがあり、そのときにはiPadを持っていたので事なきを得た経験がある。それ以来、Apple Watchはセルラーモデルを愛用するようになった。そのため、万が一、iPhoneに問題が起こっても、通信手段が確保されているという安心感がある。

Apple Watch用アプリの追加で、用途が広がる

 アプリをインストールすることで、Apple Watchのビジネス用途はさらに広がる。

 筆者のようにプレゼンテーションの機会が多ければ、KeynoteやPowerPoint用のコントロールアプリを追加することによって、ハンズフリーでスライドの制御ができるようになる。

Apple Watch用のKeynoteアプリ Photo by  Kazutoshi OtaniAppleWatch用のKeynoteアプリ