また、シスコが提供するビデオ会議サービスWebexにもApple Watchアプリがある。Apple Watchの画面にミーティングが表示されるわけではないものの、参加と退出のコントロールや、参加者リストの表示、音声カンファレンスへのアクセスなどが可能となる。この種のアプリがZoomや他のビデオ会議サービスにもあれば便利に使えそうなので、ぜひとも検討していただきたいと思う。

AppleWatch用の「WebEx」アプリ Photo by Kazutoshi OtaniAppleWatch用の「WebEx」アプリ

 また、仕事効率化アプリとして世界136カ国でダウンロード1位になったこともある「Forest」は異色な存在。これは集中力をキープするためのアプリで、内蔵のタイマーやストップウォッチ機能を使ってスマートフォンへの依存を減らし、本来すべき作業に集中できる環境を作れるようになっている。その見返りとして、デバイス内で木を植えて育てることができ、さらに植樹団体の協力で本物の木を植える活動にもつながっているため、環境保護にも貢献できる仕組みだ。

AppleWatch用の「Forest」アプリ Photo by Kazutoshi OtaniAppleWatch用の「Forest」アプリ

 このほかにも、一般ユーザーには開放されていないが、金融会社のキャピタルワンや、BtoBソフトウエア企業であるSAP、IBMなどが、顧客向けに社内のコラボレーションツールや情報共有・管理ツールを提供している。

 そこまで専門化したアプリでなくとも、業務内容に合わせて既存のアプリを組み合わせることで、自分なりに仕事の役に立つApple Watch環境を整えることができる。まずは、いろいろなアプリを試してみるところから始めてはいかがだろうか。