ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が2月4日、コロナ禍の影響で開業を延期していた新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をオープンする。特集『総予測2021』(全79回)の#64では、現地取材で明らかになった目玉アトラクションや新エリアの全貌の他、これらが実は、任天堂のビジネスにとっても重要と言える理由を解説する。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)
目玉アトラクションは人気ゲーム
「マリオカート」の世界を再現
コロナ禍の影響で当初予定から遅れること約半年。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に2021年2月4日、任天堂のキャラクター「マリオ」が登場する世界初の新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が開業する。
総投資額は600億円超と、14年7月開業の「ハリー・ポッター」エリア(約450億円)を上回りUSJとして過去最大。マリオの生みの親である任天堂の宮本茂代表取締役フェローが携わり、数年かけて開発を行ってきた。
当初は20年夏の東京五輪に合わせた開業を目指したが、新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、実質的に開業延期を決定。結果的に開業20周年の節目となる21年のオープンが決まった形となる。
新エリアの中でも目玉アトラクションの一つが、これまで1億5000万本超を売り上げた人気ゲーム「マリオカート」の世界を再現した「マリオカート〜クッパの挑戦状〜」だ。
これはどのようなアトラクションなのだろうか。現地取材で判明した情報を基に、新たな遊び方を訴求するスーパー・ニンテンドー・ワールドの全貌、実は任天堂のビジネスにとっても重要である点と併せて明らかにしていこう。