新型は安心&便利ACCは
ハンズフリー機能設定

 旧型はライバルと比べ安全・運転支援デバイスが見劣りした。新型はその鬱憤を晴らすかのようにてんこ盛りだ。トヨタセーフティセンス(TSS)は最新版となる第3世代。各種機能の向上に加え、一般道でのリスクを先読みしてステアリング/ブレーキ操作を行なうプロアクティブドライビングアシストを採用。さらに渋滞時(40km/h以下)にハンズフリードライブが可能となるアドバンストドライブや駐車アシスト機能のアドバンストパークを設定した。アドバンストパークには車外でスマートフォン操作が可能なリモート機能も盛り込む。ちなみにこれらの機能の多くはトヨタブランド初採用のアイテムばかり。トヨタの「普及してこそ」の思想がシッカリと反映されている。

 価格はノアが267万~389万円、ヴォクシーは309万~396万円。旧型よりアップしているものの基本性能の大幅アップや機能・装備の充実を考えるとコストパフォーマンスは高い。ちなみに残価設定ローンの3/5年後の残価率はそれぞれ65%/45%(編集部調べ)。想像よりもリーズナブルに入手できるはずだ。

 新型は福祉車両のウェルキャブもさまざまなスペックをラインアップ。要望の多かったハイブリッド車のバラエティを追加した。型式指定(旧型は持ち込み登録)として納車時間の短縮など、よりユーザーフレンドリーになっている。

 旧型も総合力の高い1台だったたが、新型は旧型に不足していた“もう少しこうだったら……”という点がすべて改善されている。ヒット間違いなしの実力ミニバンが誕生した。

(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/山上博也、トヨタ)

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