・料理レシピ系アカウントのオリジナリティー

 手軽で簡単、そしておいしそう。料理が下手な筆者でも思わず作ってみたくなるレシピを量産しているアカウントがツイッターにはいくつも存在する。

 フォロワー数の多いレシピ系のアカウントの場合、まず添付されている料理画像がフォトジェニックであり、そこにキャッチーなテキストがついている。旬の食材を使っている、野菜もちゃんと取れる、子どもがパクパク食べる、鍋一つで全部できるから洗い物が出ない……など、おすすめポイントがわかりやすく一文でまとめられている。そして、こんな食べ方があるんだ、やってみたいと思わされるオリジナリティーが素晴らしい。

 このようなレシピ紹介がバズった場合には、「電子レンジでもできますか?」「材料を〇〇で代用できますか?」などの質問がつくことが多く、筆者などは「こんな質問にいちいち答えるのは面倒くさいだろうなあ……」と思ってしまうが、人気アカウントはなるべくそれらに応えるべく、最初から「〇〇がない場合は××でもいいかも」といった細かなアドバイスを添えることにも余念がない。

 作ってみたらおいしかった、本当に簡単だった、などの感想が連なることも多く、おいしいもので腹を満たすことは平和の道の第一歩であると改めて気付かされる。

・語学系アカウントの切磋琢磨

 語学系アカウントには大きく分けて、勉強法の指南やモチベーションを保つ方法などをツイートし続ける指南アカウントと、留学や検定合格など目標を持って勉強中のアカウントがある。勉強中のアカウントは、指南系のアカウントや同じく勉強中のアカウントをフォローしたり相互フォローになったりして、モチベーションを高めている。

 英語や韓国語を勉強している人が多く、特に検定前などにはお互いを励まし合う様子が見られる。語学の勉強は「なかなか成果が出ないと感じる時期にどれだけモチベーションを保ち続けられるか」が肝であるようで、お互いを励まし合ったり、目標達成したユーザーにお祝いをしたりする様子が見られる。

 眺めていて感じるのは、多くの人が毎日コツコツ続けることに意義を見いだしている点だ。身近には英語の勉強している人がいないのにツイッターにはたくさんいてうれしいとツイートする社会人アカウントも見かけた。日本人は社会に出てからの勉強時間が他の先進国と比べて少ないと言われるが、ここでは切磋琢磨(せっさたくま)が繰り広げられ、見ているうちに「自分も何かを頑張った方がいいかも」という気持ちになってくる。

 ツイッターでは、「頑張りすぎないことも大事」「今日も何もせずに一日が終わった(けど大丈夫)」というような脱力系のツイートも毎日のように流れてくるが、考え方はそれぞれで、要はバランス。目標を決めて勉強したくなったら、勉強用アカウントを作るのもいいかもしれない。

 もしもあなたがSNSの炎上や小競り合いに疲れてしまったら、こんなアカウントだけをフォローしてみてもいいかもしれない。インターネットは使いよう。みなさま、良いSNSライフを。