リモート沸騰#6Photo:PIXTA

コロナ禍でどん底に沈んだ市場が回復を始めた中で、ウエディング最大手テイクアンドギヴ・ニーズとリクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」は次なるビジネスに目を向けている。目指すものは同じ。意外なかたちで2社がライバル関係になる。特集『リモート沸騰 エンタメ・冠婚葬祭・ビジネス』(全7回)の#6では、#3に続いてウエディング市場の構造変化に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

新ビジネスが同じ
2社がライバル関係に

 ウエディング最大手テイクアンドギヴ・ニーズ(以下T&G)は2年前、海外リゾートウエディング事業を切り捨てた。新型コロナウイルスの感染拡大でウエディング市場が大打撃を受け、危機を乗り越えるための事業売却だった。海外事業の最大手であるワタベウェディングが債務超過に陥って2021年に身売りしたのに対し、T&Gは資金繰りをつないで国内需要のリバウンドを待った。

 市場が沈む中で、リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」では広告収入が激減した。それだけ積極的に営業しない式場が多かったということだ。

 市場がようやくどん底から回復を始めた中、T&Gとゼクシィは次なるビジネスに目を向けている。

 実は目指すものは同じ。販促で取引関係を築いてきた2社が意外なかたちでライバル関係になる日がやって来る。

 両社は「何で」ぶつかるのか。