コロナ禍で打撃を受けた業界の一つがウェディング業界だ。ダイヤモンド編集部の倒産危険度ランキングでもワースト上位に複数の企業がランクインしている。特集『廃業急増!倒産危険度ランキング2021』の番外編では、ワースト15位にランクインしたテイクアンドギヴ・ニーズの岩瀬賢治代表取締役社長を直撃し、打開策を聞いた。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)
倒産危険度ランキングワースト15位
テイクアンドギヴ・ニーズの社長を直撃
新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が打撃を受け、倒産事情も激変した。そこでダイヤモンド編集部は上場企業3787社の「倒産危険度(Zスコア)」を総点検。リスクの高い493社をあぶり出した(本特集#1『倒産危険度ランキング2021【ワースト1~100】上場廃止オンキヨー29位、1位は?』参照)。ワースト15位となったテイクアンドギヴ・ニーズの岩瀬賢治社長に、現状の打開策を聞いた。
3000組の結婚式が82組に激減
借り入れが急増
──2020年3月期決算では237億円あった純資産が、1年で165億円吹っ飛びました。
考えもしなかった事態です。昨年4月の緊急事態宣言中は、地域を問わず結婚式が中止に。21年3月期の第1四半期は、例年ならば1件390万円の結婚式が3000組あるところが、たった82組でした。その結果、第1四半期だけで借入額が70億円になりました。
──銀行の融資姿勢は。
メインバンク中心に、第1四半期中に165億円のコロナ枠をつくってもらい、現在82.5億円借り入れています。コロナ枠のうち、各行10億円のコミットメントラインも設定してもらえました。
第4四半期以降は営業のキャッシュで回っています。通常借り入れと合わせて、現実的な返済計画について話し合いを始めています。