五輪後の不動産・マンション#4Photo by Tomomi Matsuno

不動産投資で物流施設に続いて赤丸急上昇となっている大人気のデータセンター。人ではなく設備を収容するだけに郊外で開発されてきたが、ここにきて好立地にある都内名門ホテル跡地までが建設候補地となった。特集『五輪後の不動産・マンション』(全12回)の#4では、データセンター開発の最前線を追う。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

名門ホテルの跡地利用で
データセンター建設案

 近年、不動産開発で最も活発化しているのがEC(電子商取引)の増加で需要が伸びている物流施設。これに続いてホットなのがデータセンター(DC)だ。

 DCは情報通信機器(コンピューターサーバー、ネットワーク機器、ストレージなど)を配置し、運営する施設。見た目は、郊外では窓のない大きな倉庫の姿をしていることが多く、都心では専用のビルがオフィスビルに交ざって立つ。データ通信量の拡大や新しい機器の普及に対応するためにこの建て替えや新設が増えている。

 そんな中でDCの建設地として、なんと名門ホテル跡地までが候補に挙がっている。