――筆者のオメル・バルトフ氏は米ブラウン大学の欧州史の教授で、第2次世界大戦中の東欧情勢に関する著書がある ***  ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は5月1日、イタリアのテレビ局とのインタビューで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がユダヤ系だからといって、ウクライナでの「特別軍事作戦」は同国の「非ナチ化」を狙ったものだとするロシア政府の主張が損なわれるべきではないと主張した。同外相は、ゼレンスキー大統領が「自分がユダヤ人なら、どのようなナチ化が可能なのかという主張を展開している。間違っているかもしれないが、記憶が正しければ、ヒトラーにもユダヤの血が流れている。