ロシアの産油量が西側諸国の制裁や欧州の部分禁輸措置の影響を受ける中、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の一部は生産協定へのロシアの参加を停止させることを検討している。複数のOPEC代表が明らかにした。ロシアを協定から排除すれば、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など他のOPEC加盟国が大幅に増産できる可能性がある。ウクライナ侵攻で原油が1バレル=100ドル超に高騰する中、米欧はOPECに増産を要請してきた。OPECとロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は昨年、産油量を毎月段階的に増やすことで合意した。だが原油生産で世界トップ3に入るロシアは、今年の産油量が約8%減少する見通しとなっている。同国が協定からの除外を受け入れるかどうかは不明だ。