米国では、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の派生型「BA.4」と「BA.5」の感染が増加している。米疾病対策センター(CDC)が7日発表した推計によれば、これら派生型は4日までの一週間の感染件数のうち、合わせて13%を占めていた。公衆衛生学の専門家らは、オミクロン株の中でもBA.4とBA.5はより感染力が強いことが示されているとし、冬の間にオミクロン株の別の派生型に感染して免疫が得られていても、感染する可能性があると述べている。一部の専門家らはこれら派生型の拡大により、少なくともオミクロン株の別の派生型による現在の流行の波が長期化する可能性はあるとした。米イエール大学公衆衛生大学院のネイサン・グルボー准教授(疫学)は、「BA.4とBA.5は今後数週間か数カ月以内に、オミクロン株の派生型として最も主流なものになるかもしれない」と述べた。