欧州中央銀行(ECB)は9日、7月に主要政策金利を0.25ポイント引き上げてマイナス0.25%とし、9月も再び利上げする方針を示した。9月は利上げ幅が拡大する可能性がある。大規模な債券購入プログラムは7月1日に終了する予定だ。9月以降は段階的な利上げ継続を想定している。ECBによる利上げは10年以上ぶりとなる。長引くインフレに対処するため、金融引き締めで各国中銀と足並みをそろえる。声明では利上げ幅にも踏み込み、次回7月の会合で0.25ポイント、9月はおそらく0.25ポイント以上を想定していると明らかにした。ベレンベルク銀行のチーフエコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏は「インフレリスクへの対処でECBはようやく本気になり始めた」と述べた。