中国テクノロジー株はすでに底入れしたのだろうか――。投資家には非常に厄介な問題だ。規制の側面では、かすかな希望が見え始めている。だが今週の売りは、市場がなお油断ならない濁った水の中を進んでいることに改めて注意を喚起するものだ。S&P500種指数は13日、弱気相場入りした。投資家は、インフレの高止まりで米連邦準備制度理事会(FRB)がより積極的に利上げすることを懸念している。そうなれば米国経済はリセッション(景気後退)に突入しかねない。持ち直していた中国株もその影響を受けないわけにはいかない。大半の国が金融引き締めに動く中、中国はその流れに逆らう可能性が大きいにもかかわらずだ。香港ハンセンテック指数はここ数日の取引で5%近く下落。先週は10%上昇していたが、その一部を失った。上昇した背景には、テクノロジー企業に対する中国の長年にわたる取り締まりがようやく終わりを迎えつつあるという期待があった。同指数の価値は、昨年2月のピークから半分以上失われている。