8月から、DX人材育成プログラムをスタート

飯田 DXを加速させるべく、この8月からグループ横断でDX人材育成プログラムをスタートします。課題は、自社の実態に即し、われわれが一からオリジナルで作りました。

 ですから、DXを進める上で必要なマインドにも触れています。社内で飛び交う「前例踏襲」や「出る杭は打たれる」、「動いたら負け」といった表現を盛り込み、「皆さん、こんな言葉をよく耳にしますよね。これだと新しいことに挑戦するマインドは作れませんよ」、といった感じでどんどん踏み込んでいきます。なぜなら、この組織は、「DXで重要なのはデータ分析です。まずはPython(パイソン)から始めましょう」では変わらないと思うのです。

酒井 社員の皆さんからどんな反応があるのか楽しみですね。

飯田 そうなんです。どんな反応があって、プログラムを経て社内がどう変わっていくのか、すごく興味があります。

海外から見た日本の良さ、残念さ

酒井 海外勤務が長い飯田さんですが、海外から見た日本の良さって何ですか?

飯田 12年ぶりに帰国して、「やっぱり日本っていいな」と思います。マンハッタンで6年仕事をしましたけれど、こんなきれいじゃないですよ。シリコンバレーには5年いましたが、サンフランシスコの街はホームレスだらけです。コロナ禍で一時的にインバウンドは減っていますが、日本のおもてなしや食事の美味しさ、きれいな街並み、治安の良さは非常に魅力的です。

 一方で、残念に思うところもあります。日本国外の進化に追いつけていないですよね。