中国政府による昨年の学習塾規制強化を受け、教育サービス大手の新東方教育科技集団(ニューオリエンタル・エデュケーション・アンド・テクノロジーグループ)はほぼ壊滅状態に陥った。だが今は、同国のライブストリーミング業界に最新の旋風を巻き起こしている。英語のオンライン授業はなくなった。その代わりに元講師らは数週間前から、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する短編動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」を通じて新鮮な農産物や魚、羊肉などを販売し、大盛況となっている。新東方は学習指導とマーケティングの経験を生かし、「東方甄選」のブランド名で食品の販売を始めた。インフルエンサーに転身した元講師らは、販売する商品を短く宣伝しながら、哲学的な講義を行ったり、音楽を演奏したり、英語を少し教えたりもする。毎回のライブ配信ではかつての授業と同じくジョークを飛ばし、個人的な経験も語る。
中国学習塾の新事業、食品ライブコマースが盛況
規制強化を受け大変身、「知識が身につく」ステーキ販売がネットで大人気
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