マーク・ユー氏(33)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期にもうけを手にした。多くの米国人と同様、貯蓄を殖やし、株式相場の上昇で大きな利益を得た。第2の故郷であるテキサス州マッカレンに住宅を買い、その後、クリーブランドにデュープレックス(2棟戸建ての家)と8世帯用の集合住宅を購入した。しかし2022年に入ってからの環境は、それほど良好ではなかった。ガソリン代、食費、4匹のジャーマンシェパード用のドッグフード代が上がったため、出費がかさんだ。保有株式の価値は目減りしている。フィリピンにいる家族も物価高に苦しんでいるため、仕送りを増やして援助している。また、新しい家の基礎部分にひびが見つかり、修理に何万ドルもかかった。
米アッパーミドルクラス窮地に コロナ禍3年目
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