メリット4 お金が節約できる

 急に俗物的な話になったと思われそうですが、じつは一番、実感しやすいメリットともいえます。

 たとえば進学塾には授業料がかかります。単発ならまだしも、継続的に通う場合は莫大なお金がかかってしまいます。

 塾講師をしていたころ、たまたま案内のパンフレットを見る機会があり、記載されていた授業料の高さに驚いたことがあります。

 教材費のほかに施設利用費、講師の人件費なども含まれているわけだから、ある程度の値が張るのは当然かと思うのと同時に、「自分も塾に通っていたときは、こんなに投資をしてもらっていたんだな」と、ありがたい気持ちになりました。

 お金を払って塾の力を借りることを否定するわけではありません。

 でも勉強には「+αの量」が必要であり、塾に通おうと通うまいと独自の勉強が欠かせないのです。「通っていれば成績が伸びる」といった魔力めいた力は、塾にはありません。結局のところ、

「勉強する主体は自分であって、塾などはそのサポートをしてくれる場にすぎない」

 ということです。

 勉強の主体である自分に明確な目的意識がない。これでは、塾は「なんとなく通うだけの場」になってしまい、授業料は無駄な投資になってしまうでしょう。

 ここでは塾を例にとってお話ししてきましたが、資格試験の予備校からセミナー、カルチャースクールに至るまで、公教育以外のあらゆる教育機関にいえます。

 その点、独学なら必要経費は教材費だけ。使う教材が増えれば費用もかさみますが、基本的には「勉強するぶんだけお金を払う」システムになり、無駄な出費を抑えることができるのです。

 ここまで「独学」の4つのメリットについて述べてきました。

 これらのメリットは、どれも僕が受験やクイズのために勉強してきたなかで、強く実感していることです。

 独学のノウハウを身につけることで、これらのメリットを大いに享受しましょう。

 そして、目標達成に向かっていきましょう。