3520円はタダみたいなものだ!」(東証プライム上場社長で現役マーケターの木下勝寿氏)
売上アップに直結する100のコピーライティング技術を体系的に指南。まさに「大全」の名にふさわしい実践マニュアル」(書評専門誌『トップポイント』)
神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題となっている。
消費者が容易に価格を比較できるいま、価格競争から抜け出す方法はあるのだろうか?
その方法を、スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

差別化Photo: Adobe Stock

価格競争とオサラバする2つのカギ

「他社よりも1円でも安く!」をウリに、それにやりがいを感じておられる方は、この話は関係ない。

 一方、値下げ合戦に、社長も社員も疲弊し、

 価格競争から抜け出したい!

 けれどやり方がわからない

 という人にはカンタンだけど、深~い話なので、ぜひ読んで実践いただきたい。

 そうすればきっと、価格競争とオサラバできる。

 最初に結論を言ってしまおう。カギは2つ。

1.差別化する
2.価値を認めてくれる顧客を探す

「なんだ。差別化なんてみんな言っている話で面白くも何ともない」

 と思わずに、もう少し読み続けてほしい。

 実は、「差別化」の必要性は知っていても、実際に考えている人はごくわずかなのだ。

 証拠がある。

 私は、我々のコピーライティング講座を受講する人には、必ず次の質問をする。

「それは他のものとどう違うのですか?」

 だが、まともに答えられる人はめったにいない。

 その根本原因もはっきりしている。

 それは、「違っている点しか見ていないから」だ。

違っているだけでは
差別化にはならない理由

「差別化とは違いではないのか?」

 そう思ったかもしれない。

 実は違う。

 違っているだけでは差別化にはならないのだ。

 どういうことか具体例で説明しよう。

 美容室を例にする。

 美容室でなくても飲食店でも同じなのだが、コンビニの数より多いと言われる美容室の方が激戦をイメージしやすい。

 美容室のメニューは、カット、パーマ、カラー、シャンプー、縮毛矯正など、だいたい決まっている。

 他にはないメニューをそろえられれば、差別化になるが、現実問題として、明らかに他がやっていないメニューを加えることは難しい。

 そこで、オーナーが熱帯魚好きなので、大きな水槽が置いてあるとする。

 この水槽をもっと大きくして壁一面を水槽にして、熱帯魚を泳がせたとしよう。

 他にそんな水槽を置いている美容室はない。

 これは差別化と言えるだろうか?

 答えは「No」だ。

 熱帯魚ファンにきてもらいたいという意図があるのなら一定の効果は期待できるが、それでも大きな水槽なら水族館に行けば見れる。

 遠方からでもわざわざこの水槽見たさにこの美容室に来る人が多いとは思えない。

 熱帯魚ファン以外の人からすれば、「だから何?」としかならない。

 つまり、その違いが、来店する顧客にとって魅力あるものでなければ、差別化にはならない。

ベネフィットを意識すると差別化になる!

 水槽に注目する場合、「大きな海水魚用の水槽がある」ので、「海の底にいるような非日常な気分が味わえ、リラックスできる」と表現するなら差別化になり得る。

 ほとんどの人は、単に「違い」にだけ注目して、声高叫ぼうとするが、差別化のためには、もう一歩踏み込む必要があるのだ。

 ちなみに、コピーライティングでは、「顧客にとってどんないいことがあるのか?」を「ベネフィット」と言い、ベネフィットを伴った他にはない独自のウリのことをUSPUnique Selling Proposition)と言う。

 他にはない独自のウリを打ち出せれば、価格だけの比較から抜け出せる。

 その違いに価値を感じて、プラスアルファの金額を払ってくれる顧客を集めることができるのだ。

 あなたも、ぜひ顧客に魅力のある違いを探し出していただくといいだろう。

(P.S)
 ベネフィットやPMMをはじめ、スマホ時代の売れる技術をマスターするのに最適なのが『コピーライティング技術大全』。東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長(北の達人コーポレーション)が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 下記が木下社長の連載。

【第1回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】ネットですぐ使える「言葉・文章のつくり方」が漏れなく学べる最強の一冊
【第2回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が教える】集中力『8秒』時代のスマホユーザーに刺さる全技術を学びたいなら、絶対に読むべき1冊
【第3回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が警告!】スマホ時代、“コピ全”を読んだ若手がベテランを一気に追い抜くワケ
【第4回】【東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が明かす】売れるコピーライティング力が自動的に上がる、たった1つの習慣
【第5回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが解析】データから「人間感情」を読み取れる人、読み取れない人の決定的な違い
【第6回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターが教える】一瞬で思い込みを捨てる、たった一つの習慣
【第7回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長がコスパ3520%と断言した本って?】40、50代でもビギナーズラックを享受できる人とできない人の決定的な「差」
【第8回】【東証プライム上場社長&現役マーケッターの木下社長が明かす】読んでウズウズしないとマズい、コスパ3520%の“千載一遇本”
【第9回】【効果絶大】仕事が遅い人が「すぐやる人」に変わる、たった1つの習慣
【第10回】【効果絶大】4時間の読書で得られるもの=「400時間の作業」と「ABテスト100回分」の削減!3520円がタダに思えてくる最強の一冊
【第11回】【効果絶大】木下式「ファンダメンタルズコピーライティング×テクニカルコピーライティング」の極意

 あなたもこの技術を社員に身につけさせ、ネット広告で大金をドブに捨てないようにしませんか?

コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』は「売上アップ」のノウハウが詰まっています。ぜひチェックしてみてください。