サン・アントニオ・デ・ロス・コブレス駅から
天空にある雲の上へ

ゆるくカーブを描いているラ・ポルボリージャ鉄橋ゆるくカーブを描いているラ・ポルボリージャ鉄橋

 アルゼンチンのサン・アントニオ・デ・ロス・コブレス駅がある町は、標高3775mで富士山頂と同じくらい。ここから「雲の列車」と名付けられた列車で、さらに登り、天空へと向かいます。車窓からは、乾いた大地、岩盤がむき出しになった切り立った山など、ワイルドな荒野が広がる絶景を眺めることができます。ハイライトは、標高4200m、幅224m、高さ63mのラ・ポルボリージャ鉄橋。渓谷を見下ろす壮大な景色とともに、眼下に雲が見えることもあり、これが「雲の列車」の由来になっているとのこと。鉄橋を渡ったところが停車駅になっていて、おみやげを買ったりすることもできます。

一面の流氷を拝むことができる!
知床連山をも望む北浜駅

オホーツク海をおおう流氷が圧巻オホーツク海をおおう流氷が圧巻

 北海道の北浜駅は、網走から釧路本線で15~30分ほどの無人駅です。雄大なオホーツク海に沿うようにホームがある木造の小さな駅。冬には押し寄せてくる流氷がびっしりと海をおおい、雪原が広がっているようにも見えます。海の向こうには、知床連山の美しい山並みが連なっていて、真っ白な世界に降り立つことができる、類まれな絶景駅です。凍えるような流氷の季節に訪れても、駅の隣にあるレトロな軽食&喫茶で温かな食事や飲み物をいただきながら、ゆっくり休憩することができます。

『世界のすごい駅』を眺めながら、
次の旅を計画してみませんか?

ハリポタのホグズミード駅として登場した、イギリスのゴースランド駅ハリポタのホグズミード駅として登場した、イギリスのゴースランド駅

 旅につきものであり、出会いや別れの舞台にもなってきた「駅」。『世界のすごい駅』では、スイスやオーストリアなど山岳鉄道の絶景駅、大聖堂のように美しい駅、ハリポタに登場した駅、アートな地下鉄駅、自然と一体になった日本の秘境駅などなど、さまざまなタイプの駅を美しい写真とともに紹介。眺めているだけでも、旅しているような気分が味わえます。加えて、「地球の歩き方編集者が選ぶ世界のおすすめ駅」といったコラムや、欄外の旅の豆知識などを読むと、すぐにでも旅に出かけたくなりますよ。