値上げと戦う中年男性たちの珍プレー、缶コーヒーを2度楽しむ衝撃テクも写真はイメージです Photo:PIXTA

欧米諸国は日本以上の物価高だし、仕方がない…と言ってみても、やはり今の急激な物価上昇は心身にこたえるものがある。庶民の暮らしの一瞬一瞬に打撃を加えてくるのが、コンビニや自販機で手に取る商品の数十円の値上げである。いたるところから、悲哀の声が聞こえてくる。(フリーライター 武藤弘樹)

やまぬ物価上昇
個々人は節約術で応戦

 最近の物価の急激な上昇はすさまじく、人々の生活を明確に圧迫している。「野菜が高くなった」「ガソリンが高くなった」などの局所的な変化であれば、普段それを購入しない人は実感があまり持てないのが通例だ。しかし、今回の値上げの潮流はすこぶる全体にわたって行っているので、誰しもが自分の生活の中で幾度かはそのおそろしさを肌で感じているはずである。
 
 値上げという大きなうねりに対して小市民は、「賃金が上がることを祈る」や「値上げが落ち着くことを祈る」など受け身になりがちだが、積極的に打開していく方策もあって、それらは「節約術」として紹介され、ネット上でもよく見られる。
 
 しかし当然、節約術もピンキリである。今年の夏、電力ひっ迫を受けて愚にもつかない節電方法を紹介したが、今回は「値上げにあらがう方法」として、中年男性らが実践している値上げ渦中のサバイバル術を紹介したい。彼らがそれに実際にいそしんでいる姿をきちんと想像すると、より趣深く感じられるはずである。