日産Photo:PIXTA

強いブランドは、どのようなタイミングでロゴデザインを変更しているのでしょうか。新しいロゴのデザインを考える際は、時代のトレンドに加え、自社の事業戦略や顧客のニーズもふまえて検討しましょう。実際に行われたロゴ変更の事例をいくつかご紹介します。見比べてみると進化しているのがよくわかるでしょう。
※本稿は、乙幡満男『儲かるブランドは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。

ロゴの刷新は、企業の進化を表す

「企業やブランドのロゴが変わった」というニュースを目にしたことはないでしょうか。変更後のロゴを見てみると、「以前とあまり変わってないな」という印象のものもあれば、「そんなに変えるんだ!」と驚くほど大胆なデザイン変更を行うブランドもあります。

 また、よく知られたブランドであればあるほど、新しいロゴを見て、「なんとなく似合わない気がする」「今までのイメージと違う」といった違和感を持ったことのある方も多いでしょう。

 人は、「見慣れない」という理由で、新しいものに対して拒否反応を起こしやすい生き物です。

 筆者も、2008年にNTTドコモがロゴを変更した際、なんだか変な感じがしたのを覚えています。それまでの大文字主体のフォントから小文字主体に変わり、色も四色から赤一色に統一された新ロゴは、従来のNTTドコモのイメージを覆すものでした。

NTTドコモのロゴ

 ところが、不思議なもので、普段の生活の中で新しいロゴを目にする機会が増えると、いつの間にか見慣れてしまい、気づけば勝手に親近感が湧いています。さらに、ある程度の時間が経ってから変更前のデザインを見ると、なんとなく古臭く、「今っぽくない」という印象を持つようにまでなりました。

 もし、あのままNTTドコモがロゴを変えずにいたら、いつの間にか世間から「時代遅れ」という企業イメージを持たれていたかもしれません。変更直後は多少違和感を抱かれたとしても、時代とともにロゴを進化させていくことは、ブランディングにとって不可欠です。

 それでは、強いブランドは、どのようなタイミングでロゴデザインを変更しているのでしょうか。きっかけはいくらでもありますが、例えば次のようなタイミングが考えられます。