10日の米株式相場は急反発。10月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを減速させるとの観測が広がったことで、序盤から買いが先行した。ダウ工業株30種平均の終値は前日比1201.43ドル(3.70%)高の3万3715.37ドル。S&P500種指数は207.80ポイント(5.54%)高の3956.37、ハイテク株の比重が大きいナスダック総合指数は760.97ポイント(7.35%)高の1万1114.15でそれぞれ終えた。主要指数はいずれも、1日の上げ幅としては新型コロナ禍以来2年余りぶりの大きさとなった。米労働省がこの日発表した10月のCPI統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアのCPI上昇率が前年同月比6.3%となった。伸びはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の6.5%を下回り、約40年ぶりの高水準だった9月から鈍化した。総合CPIは前年同月比7.7%上昇で、伸びは9月の8.2%から減速した。